第10章:終わりも口約束

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<平成14年11月01日(金曜日)>

10月末が過ぎ、カレンダーは11月になりました。
A社のA氏電話 によれば10月末に入金されるはずだったのにもかかわらず、11月1日にになってその形跡がないのです。
一応5時過ぎまで待ってみたのですが、何度確認しても約6万円が振り込まれる事はありませんでした。

ここまで来ると、A氏の口約束に全く信用が出来なくなり、頭にきて少々感情的になって『何故入金が無いのか』を 問いただすメールを出しました。
すると、その日の夜になって、このメールに対する回答が返信されてきました。

メールの内容を要約すると
・ 31日に入金をするべくB社B氏及びC社C氏と別々に連絡を取り、11月6日と7日に 別々に集金する予定となった
よって入金は7日もしくは8日には出来ると思われる
・ 少額なので立て替えて、その後回収する事も出来るが、心情的に回収後に入金をしたい

その他に
・ 今回のトラブルがB氏とC氏が共同で事業を行うという予定が仲間割れとなり、それが原因で支払 にも感情が絡み支障が出た
・ 結果的にあちこちに迷惑をかけたので、時間をかけて修復したいと思っている

これらの理由については心情的に分らない事はありません。
なにしろ少々山師的な要素のある人相手に集金を行うのですから入金がずれ込む可能性も理解できます。
また、こちらも感情的になり、『あなたも被告の1人になりつつある』と、書いてしまった事 に、A氏も感情的に反発して部分もありました。

しかし、何度読み返しても理解できない事がありました。
入金が遅れる事を連絡できなかった理由です。
『ある会社の不渡り回避プロジェクトに参画し、泊り込み状態であった為』

これが自分で決めた口約束を一方的に覆す正当な理由であると、到底思えませんでした。
もし相手がローン会社やサラ金だとしたらそんな言い訳が通用するのでしょうか?
ローン会社は自分の手違いで引き落としが出来なくても、ユーザーにイチャモンを付ける事が あるくらいですから、ブラックリスト入りが普通です。

なんだか『しがない写真屋だと思って舐められている』気がしてきて、親父と共に憤慨しました。

第一、電話での口約束も立派な契約なのですから

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