第07章:印鑑騒動と訴状提出

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<平成14年9月30日(月曜日) 雨、時々くもり>
会社に在る印鑑を確認したのですが、事務官に言われたような印鑑はありませんでした。
一番近いのが社長の実印だったのですが、『会社名』と『代表取締役』としか書かれていないので、使えるかどうかは 分りませんでした。

そこで裁判所へ電話をかけて確認したところ
『実印として使っているのなら大丈夫でしょう』
と、OKがでました。

これは 『法人名と代表取締役まで書かれている → 代表取締役は1人しかいない → 個人を特定しているのと 同じ』 という理屈のようで、普通は必要と思われる印鑑証明も”特に必要なわけではない”と、言う結論に達しました。

こうしてようやく不備が無くなり、私は裁判所の訴状提出窓口へと赴きました。

そして窓口にあるソファで”何か不備を指摘されるのではないのか”と、緊張しながら見守っていましたが、うら若き 女性事務官は黙々とチェックを進め、最後に立派な厚紙製の表紙と付けて訴状は受理されました。

それは請求書を無視した行為が『事件番号 平成14年(少コ)第2xxx号』と言う”事件”として認定された 瞬間でもありました。

[図:裁判所1F見取り図]


訴状の受理の後、私は裁判所の上層階(11階くらいだったかな?)に案内されて、少額訴訟に関するパンフレットを 貰い、簡単な事前面接を受けました。
その結果、裁判の原告は私の親父ですが、実際に取り仕切るのは私なので『代理人申請』の必要を指示され、 裁判の日時が『平成14年10月22日の午後3時から』と決定したのでした。
[写真:裁判日時の指定書]
裁判の日時の指定書。特別な場合を除いてこの日時に行われるので、必ず来る事を署名させられました。

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