<平成14年9月24日(火曜日)>
細々とした仕事に追われて、なかなか時間が作れなかったのですが、
この日は満を持して少額裁判の手続きに行く事にしました。
東京では少額裁判の訴状受付は『簡易裁判所』の管轄なので、霞ヶ関にある
『東京簡易裁判所』
に行くのが一番間違いの無い選択と思いつつも、抜ける手は抜きたいのが人情です。
そこで裁判所のホームページを調べたところ、
裁判所へのアクセス情報
というページに
東京簡易裁判所墨田分室
という場所を見つけました。
ここなら電車で3駅、車で行っても30分もかからない距離ですから、うってつけです。
私は裁判に使いそうな資料をまとめて車に乗り込み、裁判所を目指しました。
カーナビを頼りに簡易裁判所墨田分室の近くまで来たものの、それらしい建物が見付からないので
近くの駐車場に車を止めて徒歩で探す事にしました。
すると、駐車場の隣のブロックで直ぐに分室は見付かったのですが、そこは墨田検察庁も兼ねた古くて小さな建物で、
何度も前を通り過ぎた場所でした。
早速中に入り、案内板にあった『相談室』を探したのですが、それらしい部屋は見付かりません。
しかし、部屋が見付からない事も気になったのですが、建物の中に張り詰めている妙な空気に違和感を覚えました。
廊下にサラリーマン風やフリーター風の様々な人たちが屯(たむろ)しているのですが、時間を気にしながら
一様にピリピリしているのです。
何かが決定的に違うように感じた私は、車に戻り調べてあった分室の電話番号に電話をかけてみました。
すると、『ハイ、裁判所です!』
と、いう具合の驚くほど明るくフレンドリーな人が電話に出たので、恐る恐る少額裁判の事を聞いてみたところ
『少額裁判は分室の方では扱っていないので、霞ヶ関に在る東京簡易裁判所へ
行ってください。』
と、言われてしまいました。
後から聞いた話だと、廊下に並んでいたのは交通違反をして免許停止などになった人達で、
ここはそういった人が呼び出される場所だったのです。
初めから電話をかけて確認すれば済む事でしたが、手抜きのつもりがとんだ遠回りになってしまいました。
またもや、後の後悔先にたたずです。