さて、荷物も降ろしたので夕食を何をするかと言う事になったが、初日からガッツリ焼肉を食べるの
もなんなんで、本場の参鶏湯(サムゲタン)をやっつける事にした。
兄貴が持っていたガイドブックに明洞(ミョンドン)に美味そうな店が出ていたのでそこを
目指す事になったのだが、雨はどんどん酷くなっていた。
気がつけば全員靴もズボンもずぶ濡れになるわ、目印にしていた店がなくなっていた為に軽く道に迷いテンションはさがる一方となった。
ようやくたどり着いたサムゲタン専門店
それでも念願の店に辿り着く事ができたので、早速普通版と烏骨鶏版の2種類の参鶏湯を頼んだ。
すると、ビールを飲み始めて幾らも経たないうちにゴボゴボと湧き立つ参鶏湯が届き、少々眉をひそめた。
『参鶏湯てそんなに直ぐ出来る料理だっけ?!』一同顔を見合わせたが、腹が減っていた事もあり
一斉攻撃に入った。
店内の価格表には日本語も書いてある(写真をクリックすると拡大表示できる)
何故かあっという間に届いた参鶏湯
烏骨鶏の参鶏湯(写真:左)と普通の参鶏湯
率直な感想は良く言えば『素材の味が生きている』、悪く言えば『想像通りの素材の味』って感じだった。
やはり絶対的な煮込み時間が短いからだろうか肉も柔らかくなっていないし、旨みも十分スープへ
引き出していない気がしてならなかった。
それでも、決して不味いわけでも無いので起こる気にもならなかった。
もしも東京でこのレベルの物が出てきて倍近い値段だったら一暴れするかもしれないが、
今回はリベンジする事を心に決め、店を後にしたのだった。
初日の食事に少々不満が残ったので、明日の『板門店ツアー』の打ち合わせも兼ねて、
部屋で少々飲みなおすことになった。
幸いホテルの周りにはコンビニと言うか酒も置いている小さな商店が多いので
適当に見繕って部屋にコッソリ(大胆に?)持ち込む事になった。
買ったのは韓国でポピュラーなハイトビールとマッコルリ。
韓国のビールはどれもバドワイザーに通じる薄味なので癖のある味を好む私には少々パンチが弱いが、
マッコルリは微炭酸どころかサイダー並みの発泡性白酒飲料みたいにガブガブいけて危ない味だった。
明日は早速のメインイベントなので早起きに備えて早々に解散したのだった。