平成15年08月27日(水曜日):1日目

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ホテルはsoGood?

バスは免税店を後にして、宿泊する豊田(プンジョン)ホテルへと向かった。
事前の調べでは日本からの観光客の泊まる場所としてはポピュラーな所の1つで、等級は1級だと聞いていたのだが、実際に着いてみるとビジネスホテルの趣があり、がかえって好感をもった。  所詮は貧乏旅行なのだから、煌(きら)びやかな装飾は必要ないからだ。

ロビーでガイドのイムさんと明日の待ち合わせ時間を確認してから部屋へ上がる事になった。
ところが、カード式の鍵で部屋に入ろうとするのに、タイミングがシビアなのかボロなのか分から ないが、何故かなかなか開錠出来なかったのだ。
まったく最初からお茶目炸裂だ。

やっとの思いで中に入ると、部屋は簡素でチョッピリ薄暗かった。
[写真:ホテルの部屋] [写真:ライティングデスク]

メインの照明が60w電球1個、同じくらいの電気スタンドが枕もと座卓の所と簿記台にあるくらいで 全体を照らすほどの物が見当たらないのだ。
全部の部屋がそうなのかと思い、隣の兄貴達の部屋へ行ってみるとメインが100wになっている 以外はあまり変らなかった。
[写真:隣の部屋]

ここをビジネスホテルと考えると仕事をするには少々辛そうだが、夜寝るだけの部屋と考えると この位が丁度いいのかもしれない。 
そう考えれば何も気にならないので、素直にそう割り切る事にした。
お馬鹿な計画段階では旅館の庭を借りて野宿するプランもあったくらいだから、雨露がしのげて 片づけをする必要の無く、エアコンもあって、水道の水も昔の金町浄水場の水よりも美味いホテル住まいは十分に天国だと本気で思った。
[写真:ユニットバス]
ユニットバスは普通、水道の水も毎日ガブガブ飲んだ

正直に言ってボロなところの多いホテルだけど、壁のAC電源は日本と同じ100vなのは デジカメとビデオの充電を対策無しに出来ることが分かり、あれこれ機材を持っていったのに 拍子抜けしてしまったくらいだ。
[写真:充電風景]
デジカメ用の電池2組とビデオの電池を一気に充電


最初の夕食

さて、荷物も降ろしたので夕食を何をするかと言う事になったが、初日からガッツリ焼肉を食べるの もなんなんで、本場の参鶏湯(サムゲタン)をやっつける事にした。

兄貴が持っていたガイドブックに明洞(ミョンドン)に美味そうな店が出ていたのでそこを 目指す事になったのだが、雨はどんどん酷くなっていた。
気がつけば全員靴もズボンもずぶ濡れになるわ、目印にしていた店がなくなっていた為に軽く道に迷いテンションはさがる一方となった。
[写真:雨の明洞]

[写真:充電風景] [写真:充電風景]
ようやくたどり着いたサムゲタン専門店

それでも念願の店に辿り着く事ができたので、早速普通版と烏骨鶏版の2種類の参鶏湯を頼んだ。
すると、ビールを飲み始めて幾らも経たないうちにゴボゴボと湧き立つ参鶏湯が届き、少々眉をひそめた。
『参鶏湯てそんなに直ぐ出来る料理だっけ?!』一同顔を見合わせたが、腹が減っていた事もあり 一斉攻撃に入った。

[写真:店内の価格表]
店内の価格表には日本語も書いてある(写真をクリックすると拡大表示できる)

[写真:]
何故かあっという間に届いた参鶏湯

[写真:] [写真:]
烏骨鶏の参鶏湯(写真:左)と普通の参鶏湯

率直な感想は良く言えば『素材の味が生きている』、悪く言えば『想像通りの素材の味』って感じだった。
やはり絶対的な煮込み時間が短いからだろうか肉も柔らかくなっていないし、旨みも十分スープへ 引き出していない気がしてならなかった。
それでも、決して不味いわけでも無いので起こる気にもならなかった。
もしも東京でこのレベルの物が出てきて倍近い値段だったら一暴れするかもしれないが、 今回はリベンジする事を心に決め、店を後にしたのだった。


部屋で一杯・・・

初日の食事に少々不満が残ったので、明日の『板門店ツアー』の打ち合わせも兼ねて、 部屋で少々飲みなおすことになった。

幸いホテルの周りにはコンビニと言うか酒も置いている小さな商店が多いので 適当に見繕って部屋にコッソリ(大胆に?)持ち込む事になった。
買ったのは韓国でポピュラーなハイトビールとマッコルリ。
[写真:ハイとビールとマッコルリ] [写真:マッコルリにうなる兄貴]

韓国のビールはどれもバドワイザーに通じる薄味なので癖のある味を好む私には少々パンチが弱いが、 マッコルリは微炭酸どころかサイダー並みの発泡性白酒飲料みたいにガブガブいけて危ない味だった。

明日は早速のメインイベントなので早起きに備えて早々に解散したのだった。


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