<平成14年12月11日(水曜日)>
この日は朝でこそ寒かったのですが、10時くらいには絶好の整備日和となりました。
ジャンバーを着て表で作業していたら暑いくらいの陽気だったのですが、
二日前に降った大雪の名残が運転席の足元に薄氷として残っていました。
当然平日ですから、一般の会社なら仕事ですが、そこは自営業の良いところ。
仕事の無い時に遊んでいても怒られませんし、土曜、日曜、祝日も休めずに仕事をしてきたのですから
文句を言われる筋合いではありません。
取り付けるといっても、セルモーターの固定ボルトは2本、電気配線も2本だけですから、
10分もあれば終わるはずでした。
ところが、初めからトラブル発生。取り付けボルトとワッシャーを一組落としてしまったのです。
地面に落ちていたワッシャーを見つけるのに30分近く掛かってしまったのですが、
捜索中の副産物として、無くなってしまったベアリングの破片が見つかりました。
まがりなりにもベアリングですから、硬い物を想像していたのですが、触ってみると端から簡単に折れてしまうのです。
見たところ『抜け止め』のツバのような出っ張りがあるのですが、それでも飛んでしまったのは鋳物ゆえの
もろさのせいでしょうか・・・
気を取り直して取付を開始したのですが、何故かセルモーターが台座にはまりません。
おかしいと思いセルモーターを見直してみたら、本体を前後で結合させる為の
ボルトナットの方向を勘違いしていて、ナットが出っ張っていただけの話でした。
(分解前の写真を撮影していなかった為の単純ミスですね)
気を取り直してセルモーターを取り付け、電気配線に取り掛かったのですが、ここでも妙な具合になりました。
こちらは取り外す前にデジカメで撮影してあったのですが、配線をしてみると写真と食い違ってしまうのです。
しばらく1人で唸っていたのですが、これも何て事はありません。単純にソレノイドの取り付け方を180度
間違えてしまっていただけ事でした。
結局、セルモーターの組立を2箇所も間違っていた為に余計な時間が掛かってしまったのですが、
一応組み上げる事が出来ました。
早速イグニッションキーを回してみると以前よりも軽やかにセルモーターは回り、実に1ヶ月ぶりにエンジンが
目を覚ましました。
当然、そのままテスト走行に出ようと思ったのですが、何故かウインカーが点灯しません。
また、以前から挙動のおかしかった電磁ポンプが轟音を立てって唸っているので大いに不安になってしまいました。
これについてはアース不良が原因である可能性を示唆されていたので、午後から秋葉原にアースケーブルを買いに行く事にして作業を切り上げました。