<平成14年12月11日(水曜日)>
ビデオ編集の残務処理の関係で、また1週間以上が経ってしまいました。
セルモーターの車への取り付けは昼間でないと出来ませんが、セルモーターの組立は夜中でもできます。
とりあえず前日の夜に木の棒だけでベアリングを打ち込んでいったのですが、かなりキツイ感触でした。
そこで、朝になってから、工具箱の底から出てきたボルトとハンマーを使って、(少々無理やり)叩き込みました。
問題は『0.5mmのガタがあるまま組み立てる』か、『何か対処をしてから組み立てる』か、となりましたが、後者が
良いのは分かりきった事です。
解決のヒントはベアリング自体にありました。
軸受けにもいろいろなタイプがあって、購入した物だとスリットが入っています。
このタイプのメリットは旋盤加工で作る物よりも寸法精度が低い反面、安価に作れる事だと想像できます。
そして注目したのは平らな板を巻いて(プレス?)作っている点です。
乱暴な話をすれば厚さ1.25mmの板を曲げて11.5mmのシャフトに巻けば、所望している外径14mm、内径
11.5mmのベアリングになりますが、0.5mmのガタを埋める厚みの板を加工するほうが遥かに楽な筈です。
だたし、0.25mmの板だとシャフトに対してのクリアランスが全くなくなってしまうので、それよりも薄い
ものを模索しました。
すると、自宅と駐車場との間の道端にお茶の空き缶が落ちていました。
アルミ缶ならば普通のハサミでも簡単に切断が出来るので、早速ベアリングに似せた物を作ってみました。
これをベアリングとシャフトの間に入れて仮組みしてみたら、思っていた以上に『シックリ』としたクリアランスで
ある事がわかりました。
アルミ板の厚さをノギスで測ってみると、0.1mm強だったので、計算上2巻きすれば更に良いはずです。
そこで同じようなスペーサーをもう1個作ってはめてみようと思ったのですが、それだとシャフトまで入りませんでした。
恐らくベアリングの叩き込んだときに歪んだか、材料板厚からくる寸法公差がマイナス目だったからでしょう。
まあ、素材がアルミですから磨耗耐性はたかが知れていますが、タダ同然でリペアでる事が分かったので、
一気にセルモーターを組み立てました。
打ち込んだベアリングが多少出っ張っているのですが、特に不都合は無いですし、短いよりはましなはずです。
私は調子に乗って、2cvへの取付に入りました。