少額訴訟への道のり

第04章:まずは内容証明で

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<平成14年09月03日(火曜日)>

会社謄本をゲットできたので内容証明を送る為のデータは全て揃いました。
私は 『関西大学法学部教授・栗田隆・編集:内容証明郵便』 というHPにあったサンプルを元に、以下のような文章を作成して実際に送付しました。

催 告 書


平成14年9月3日


東京都千代田区XX町○丁目△△番□号

C株式会社

代表取締役 C殿

       東京都江戸川区XX町○丁目△番□号

             有限会社(私の会社)

         代表取締役 (私の親父)[押印]

 当社は平成14年5月25日、28日の両日に文京区

XX町○−△−□ ●●ビルX階の貴社事務所

にて、見積もり後依頼されたパソコンネットワークの

配線及び設定、及びそれら伴う付帯作業を行いました。

 ところが請求書を5月28日にお届けしたにも拘らず

7月末になっても入金が無く、8月1日付けの書留にて

請求書を再送しましたが、9月3日現在でも入金されて

おりません。また、電話でも再三にわたって問い合わせ

を行いましたが、責任者からの連絡も皆無の状態です。

 つきましては、本書面到達後7日以内に、上記代金

¥59,325−をお支払い下さいますよう、催告申し

上げます。

実際に送った内容証明の画像はこちら


内容証明郵便には格式ばったフォーマットが存在します。 具体的には

○ 内容証明は日本語で作成しなければならない
(使える文字に制限は無いようですが、英字の場合は固有名詞に限られるようです)

○ 縦書きの場合には
『1行20字以内、1枚26行以内』

○ 横書きの場合には、
『1行13字以内、1枚40行以内』、または、
『1行26字以内、1枚20行以内』

○ 同じものを 3 通作成( 1 通作成したものを残り2通はコピーでも可。 もちろん3通ともワープロ出力でOK)して、差出人・受取人の住所・氏名を書いた封筒と一緒に郵便局に持っていく
(内容証明を扱う郵便局は限られているらしいので、出来るだけ大きな郵便局の方が良いようです)

○ 差出人(または代表者)の氏名の下に押印する。
(これで有印私文書になるわけですね)

内容証明を書く為の専用用紙が文房具やさんなどで販売されているようですが、 上記の書式を満たしていれば、普通のA4程度の紙で良いようです。

また、内容証明郵便を送る為の費用ですが、
○ 1枚目は420円、2枚目以降は250円

○ 切手代 800円(以下が内訳)
□ 普通郵便料 80円
□ 書留料 420円
□ 配達証明料 300円
切手代の中の『配達証明料』は不要と思えば払わなくても良いのですが、 文字通り”郵便局が確かに配達した事を証明する”為の物ですから、証拠を1つ増やす意味でも やっておいた方が無難でしょう。

具体的には私が送ったのは上記の1枚だけですので 420円 + 800円 = 1220円 でした。

郵便局でのチェックでも形式上の不備がなかった為、直ぐに受理されました。
こうして3枚の書類(手紙)は窓口でに専用のスタンプが押された上で、1通は封筒に入れて 配達され、1通が私に戻され、1通が郵便局に(5年間?)保存されたのでした。

あとはC社の出方を待つだけとなった訳です。
(つづく)
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