ファンベルトの交換について
<交換の経緯>
平成12年の1月に車検を受けた時の事ですが、車検屋さんからファンベルトの劣化を指摘されました。
このベルトが切れるとオルタネータ(交流式発電機)が動かなくなり、最終的にはバッテリーが
尽きて車は止まってしまう重要な部品です。
私も大人ですから
『薄利多売で営業している可愛そうな車検屋さんに多少儲けさせてあげるか・・・』
と、仏心をだして見積もってもらったら
『工賃込みで1万5千円です』
と、ふざけた事を言われてしまいました。
どんなに高くても『工賃込みで5千円くらい』と考えていたので、その事を言ったのですが、
『(純正部品を使わなくても)1万3千円です』
と、逆に食い下がられました。
まあ、劣化しているからといって車検ラインを通らないわけではないので、
この時は交換を断ったのは言うまでもありません。
それから2年経ち、再び車検の時期が来たのですが、このファンベルトは
切れる事無く仕事をしてくれていました。
しかし、そもそも何年前に交換された物かも不明なので、ここらで交換する事にしました。
<用意した部品>
近所の自動車部品やさんへ行って、以前調べておいた
『三ツ星のMF1300』
と、言ったら下の写真のベルトを出してくれました。
『三ツ星のMF1300』とは、幅9.5mm、長さ763mm(もしくは30インチ)
の規格品ですので、入手は簡単だと思います。
しかし、パッケージの印刷を見てわかるように
『V98DP−T300』(Drive Joy品番)、
『三ツ星品番:REMF−1300T』、
『バンドー品番:RAF K300』
と3つも品番が書いてあるのに、
寸法についての標記が書いてありません。
この事に少々不安を感じたのですが、結論としては問題はありませんでした。
ちなみに値段は700円でした。
(1万5千円って、いったい・・・)
<実際の交換作業>
- 我が家のポンコツ車は初期のレストア時にオルタネータを国産品に交換したので、
取り付け方法が微妙に変わっている可能性があるのですが、大雑把には以下のようになります。
- 1:4箇所のボルトを外してカバーの金網(?)を外す
- 2:オルタネータのプーリーのカバーを外す
- 3:クランク穴の中のボルトを緩め、外ずす
- 4:クーリングファンを外して、古いベルトを外す
- 5:ベルトを交換してクーリングファンを付け戻す
- 6:オルタネータ側の固定ネジを調整してベルトの張りを調整する
- 7:オルタネータのプーリーのカバーを付け戻す
- 8:カバーの金網を付け戻して終わり
2cvのファンベルトは写真のように単純にかかっていますので、一度作業すれば
稚拙な文章を読むまでも無いと思われます。
強いて言えば『クーリングファンの取り外し』を克服する必要がありますが、
私は『クランク穴に棒を突っ込んで、上下左右からぶっ叩く』
お下劣な手法を使いました。
交換した古いベルト(バンドー製でした)を良く見ていたら、
磨耗によるほころびも1箇所見ましたが、ゴムの劣化はそれ程無いようにも見えるので『もしもの時のスペア』として車に積んでおく事にしました。
今回の作業は
『エキスパンション・ボックスの交換』
と、言う大作業の合間の行ったのですが、非常に簡単だったので、改めて『1万数千円』と言う金額に
苦笑してしまいました。