私の愛車『給料の3ヶ月分号』は現在長期入院中です。
なんとエンジンをぶっ壊してしまったのです・・・・・
それは雨の降る3月の日曜日でした。
兄(MAC宣教師)
が出掛けようと思ったところ、弟が断りも無く『インプレッサ』に乗って行ってしまった為、
仕方なく私の2CVを貸すことになりました。
(注)我が家にはこの他にシトロエンBXが2台あるのですが、当時片方はエンジン不調、
片方はバッテリー臨終寸前・・・と、2CVが出たのは必然だったのです。
兄が出掛けてから5分くらいたった頃でしょうか、電話がかかってきました。
電話に出た母は、いきなり
「今どこにいるのー?・・・・わかったすぐ行く!」
と、言うと一方的に電話を切ってしまいました。
(その時兄は『車が壊れた』とも『止まった』とも何も
言わなかったのに・・・と、苦笑したそうです。)
私と父は『また、大した故障じゃないだろ』と内心で思いながら救助に向かいました。
2CVがエンコしているといわれた『小松川警察署前の橋の上がり口』まで行くと
案の定、兄は途方にくれていました。
危険を避けるために3人掛りで車を道端へと移動させて、とりあえずチェックしてみましたが
一瞬エンジンが回るもののすぐに止まってしまいます。
まあ、ここまでは(多少語弊がありますが)
粘ってエンジンをかければ自走できそうな気もしたのですが、
何やらエンジンがガラガラと大きな音をたてるので
素直に家まで牽引することになりました。
しかし、
『結婚式』
まで後1週間という切迫した状態でもあったので、結果的に
半月ばかりホッタラカシになってしまいました。
さて、諸々の予定が一段落ついてユックリ点検する時間ができたのですが、
状況は芳しくありませんでした。
症状としては
1.エンジンの回転に合わせてガラガラと大きな音がする。
2.アイドリングはキチンとするのに走行時にまったく力が無い。
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(これだけ書けば車に詳しい人には原因がわかるかもしれない・・・)
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車の知識があまり無い私ですので、取り合えず『ネジが緩んでいないか』とか
『点火タイミングが狂っていないか』など、あれこれ点検してみました。
しかし、どれも問題はありません。にも関わらずエンジンのガラガラという音は
おさまるどころか益々大きくなってしまいました。
こうなると原因はエンジン内部の問題かもしれないので知り合いの自動車工場で
診てもらいました。
すると悲しいことに
あ〜・・・これはエンジンのメタルが片方(1気筒)焼けてますねぇ、間違いありません。
それに外車なんで、うちじゃ手におえません。
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*エンジンのメタル*
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・・・と、ありがたくない言葉を頂いてしまいました。
しかも、メタルを焼いてしまった直接原因は、非常に初歩的な
ミスである『エンジンオイル不足』でした。
オイルの量が少なめなのは分かっていた上でオイル交換の時期を
とっくに過ぎていたのですが、まったく時間が取れなかったのが
敗因でした。(オート○ックスでやってもらうのも嫌だし・・・)
まさに
『お先真っ暗』
な状態でしたが、このまま放っておくわけにもいきません。
引越しやら何やらで出費がかさんでいた為『廃車』も考えたのですが、
妻の
『(車は)2CVじゃないければ意味が無い』
と、言う力強い言葉を受け修理を決意! すわ
Mr.M(本編:第3話を参照)
へ連絡をとりました。
するとMr.Mは検討の結果
『エンジン交換が一番てっとり早くて安い』
と、折返しの電話を入れてきました。
詳しい話を聞くと、
・ 部品交換をしようとするとエンジンの全分解になってしまい組み立て工賃が馬鹿にならない
・ 部品代だけでも10万円を軽く超える上に、発注できないパーツもある
・ 書類が無くて売ることのできない2CVがあるのでエンジンは流用できる
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以上の理由により、やはりエンジン交換がベストであることがわかり修理を依頼しました。
こうして、電話から数日後『給料の3箇月号』は修理をすべく、
Mr.Mに引き取られていったのでした。
しかし、「とにかく安く仕上げて欲しい」と頼んだこともあり、(金額はわかってるけれど)
修理がいつ終わるのかは今のところわかりません。(99年6月現在)
財布が空の時と、かち合わない事を祈るばかりです・・・・
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・・・エンジンのメタルとは?
シリンダー内のピストン運動はコネクションロッドを経てクランクシャフトへ伝わり、
回転運動へ変換されて動力となる。
メタルはその接合部に使われている部品。(間違っていたら指摘してください)
結局接合部がガタガタになってしまった為、力が全く無く伝わらなくなってしまったわけです。
私の場合、助手席側が焼けて『2馬力』ならぬ『1馬力』状態でしたから、力が無くて当然です。