ビバ! セルモーター!! page07

専門店でさじを投げられても、メーカーからの回答が無くても、こんな小さな部品が無い事で セルモーターを交換するのも馬鹿馬鹿しいですし、

今の時代的にもエコじゃありません。

ついつい、スロージェットが1本無いだけで キャブレターを交換しかけた事 が思い起こされます。

幸い我が家には小型の旋盤があるので、親父いわく『考えずに作っちまえば早いじゃないか』と、言われてしまい ました。
最悪の場合シンチュウの丸棒を買ってきて加工するか、知り合いの『引き物屋さん(旋盤工)』に 作ってもらう方法が考えられました。

しかし、汎用ベアリングの方が待ち時間が短いですし、安上がりなのは間違いありません。
やはりベアリングが見つかる(見つける)事が最も良い事と思ったので、もう一アガキすることにしました。


<平成14年11月26日(火曜日)>
ベアリングを取り扱う店は、以外に身近にあるものです。
そこで以前から知っていた、亀戸にあるベアリング専門店を尋ねる事にしました。
(実際、私が辞めた会社も地元では老舗の工具屋ですから相談に乗ってくれるはずですが、やはり気が重いものです。)

入って直ぐに若々しい店員さんが対応に当たってくれたのですが、残念ながら返ってくる答えは 秋葉原の店とほとんど変わりありませんでした。

しかし、親身になって相談に乗ってくれただけに、入手できない理由もハッキリしてきました。
パイプ状の軸受けが『0.5mm飛び』で存在しない理由は、『一般的に使われる実績がない』と言う事よりも ベアリングを製作する素材に起因していると納得できたのです。

原因は厚さ1mmの薄い板をプレス加工して作る為、外径を設定すると内径は自動的に決ってしまうのです。
例えば外径14mmだと 内径は14mm-板厚(1mm)x2=12mm となる訳です。

この理由により、サイズの小さいベアリングを11.5mm拡張しようにも、規格上外径12mm、内径10mmの 物を加工する羽目になってしまい、そもそも使い物になりません。

いろいろ思案した結果、一番近いのはこれしか無いという事になって 外径14mm、内径12mm、長さ15mm のベアリングを1個だけ買って帰る事になりました。

[写真:入手したベアリング]
伝票に書いてあった型式は『OILES LFF-1215』、単価109円+税金で114円でした。

まだ直径で0.5mmもガタがある計算になりますが、これが有ると無いとでは大違いです。

第一、丸棒から加工するとなると、材料だけでも千円、ドリルの刃も2千円くらいと、 大枚をはたく事になります。 それが、100円代で何とかなるとすれば、駄目で元々にしても安いものです。

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