悪夢の1ヶ月(4)

−困った時のプロ頼み−

<平成12年2月13日>

再び暗礁に乗り上げてしまった訳ですが、こうなると素人には手が負えなくなりました。
そうかと言って並行輸入のポンコツ車の面倒を見てくれる自動車やさんは限られてしまいます。
仕方なくBXの面倒を見てもらったことのある葛飾区の 某シトロエンショップ へ連絡を取ってみると、 快く2cvの様子を見てくれることになりました。

営業氏に感謝!


<平成12年2月14日>
翌日、ショップが開く時間を見計らってポンコツ車に渇を入れながら自走しましたが、相変わらず アイドリングがままならずエンストを繰り返してしまいます。
半死半生の状態で辛うじてショップにたどり着くと、いかにも『熟練の職人さん風』の自動車工の方が おもむろにチェックを始めました。

アクセルを2,3度吹かしたかと思ったら、キャブクリーナをキャブレタとエンジンとの接合部へスプレー!
チェック時間は約2分と言うところでしょうか、職人さんの出した結論は

キャブレタのベース部が取り付けたときボルトの力での歪んでエアを吸っていますね。
研磨やガスケットで直らなくも無いですが完全に直すにはキャブレタの交換しかないですね・・・

怨めしいかなキャブレタ・・・
怨めしいかなキャブレタ・・・

素人が半月悩んでいた事をたったこれだけ短時間にバッサリと判断できるプロのスキルには 感心するだけでしたが、『最悪キャブ交換』と言うフレーズは
『最も聞きたくないフレーズの1つ』
だった事は言うまでもありません。
その上、後日掛かって来た『キャブレタ交換の見積もり結果』は10万円近い金額で、原因がわかった にもかかわらず、またまた途方にくれてしまったのでした。


<平成12年2月中旬>
不調の原因がキャブレタと確定したものの『交換すれば直る』と言う事のには金額以上に解せない 感覚を抱いていました。
そこで対処療法を試してみる事にしました。

職人さんの判断の通り、 原因がキャブレタとエンジンとの間の『隙間』だとすれば『取り合えずガスケットを噛ましてやれば済むはず』 と考えました。

私は仕事をそっちのけでキャブレタを外し、ビールのダンボール箱を切ってガスケットを作成しました。
念の為、平らなガラス板の上に載せてどの程度キャブレタのベース部が歪んでいるのかをチェックしてみました。
少々の歪みなら砥石で研磨して平滑度を上げればベターと考えたからです。

するとどうでしょう、
素人目にも歪みがほとんど無いではありませんか!
試しに砥石を当てて1度だけ前後させて見ましたが、強く当たる点は皆無でガスケットの必要があるのかも 疑問に思える状態でした。

強まる疑念を抱きつつキャブレタを組み戻してエンジンをかけて見ましたが、予想の通り状況に変化は 有りませんでした。
この実験により原因がキャブレタの隙間ではなかった事がわかりましたが、プロ(?)がわからない原因を 素人がこれ以上追求できるはずも無く、CMLでも 決め手となる情報を得られずジマイでした。

しかし、原因がキャブレタである可能性は高い事は確かですから、再びヘインズの整備マニュアルを 片手にキャブレタを眺める日々が続きました。

すると・・・

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* 葛飾区にある某ショップ *
営業妨害をするつもりは全くありませんが、『営業さんの熱意』と『技術サービスのレベル』が 噛み合っていないと言いましょうか・・・その筋では有名なショップです。


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