シートの補修をしました

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我が家のポンコツ2cv『給料の3か月分号』は購入当初はある意味今以上にポンコツでした。
それを普段の足に使えるまでレストアするのに随分時間とお金を使ったものですが、購入から6年が経過した 事もあって、あちこちに綻(ほころ)びが見えてきました。

幌に雨がしみこんでカビたり、塗装の艶が無くなったのも悩みの種ですが、それ以上に深刻なのが シートを支えているゴムがあちこち切れてしまった事です。
ご存知の通り2cvのシートは布地をゴムバンドで吊るというハンモックのような簡単な構造ですが、 多くの日本にも見習ってもらいたい絶妙な乗り心地を実現しています。

しかし、寄る年波によりシートを支えているゴムが次々と切れ始め、何時しかシートにお尻が陥没するに 至りました。
これ以上シートを支えるゴムが切れると連鎖的に切れ始めて運転に影響が出かねないとも限りませんので 重い腰を上げる事になりました。


<平成16年03月29日(月曜日)>

最初に考えたのは『シートゴム』を何処から入手するかでした。
幸い2cv関連のパーツ屋さんは充実しており気軽に注文する事が可能ですが、1本あたり200円という 価格設定が多く見受けられました。
しかし、『たかが輪ゴムの親玉』という考えがありましたので、なんとか安く入手する方法はないかと 調べた結果、海外通販を思いつきました。

何処が良いかといろいろ調べていると、 『赤黒飯店』 さんのリンクページに『日本語可』の文字を発見!
価格を調べると単価は$0.95=約100円程度と送料を考えても随分と割安に感じたので アメリカ・シアトルの 『フレンチ・パーツ・サービス(FPS)』 さんからシート・ラバー(Seat Rubber)20本を取り寄せる事にしました。

まず通販のページからパーツを選択してから所定のフォーマットに自分の住所、氏名やメールアドレスを 入力したところ翌日の朝、日本人スタッフの吉野氏から日本語で確認メールが届きました。
(日米の時差の関係からか、こちらから出したメールの返事が翌朝届くというパターンでやり取りを行った のですが、やはり日本語で突っ込んだ話が出来たので非常に安心できました)

商品に関しては特に質問すべきことは無かったのですが、商品の発送方法をどうすべきか少々悩みました。
国際郵便 に乗せる事は変わらないのですが、当然のことながら航空便と船便とでは送料と到着時間が大きく 異なるからです。 (参考:日米間の国際郵便の価格表?)

航空便には2種類あるのですが、どちらも概ね$10(≒1,100円)ですので商品との合計金額は $30近くになってしまいます。
まあ、これでも十分安いのですが『どうせ急いでいないから』という事もあったので一ヶ月掛かる事を 承知で格安の船便($4.05)を選択したのです。


<平成16年05月10日(月曜日)>

シートゴムの発注から丸々一ヶ月以上が経過したこの日、気の長い私も痺れを切らせて一応メールを出してみました。
計算上1ヶ月で商品が届けば連休中にシートの補修が出来ると思っていたのですが、一向に届く気配が無かったからです。

すると翌日

船便は追跡調査が出来ないため、残念ながら途中経過が全くわかりません。
郵便局のサイトによりますと船便の配送日数は4−6週間となっています。
と、丁寧な返信がありました。
ご無理ごもっとも。すべて船便を選択した私がいけなかった事です・・・


<平成16年05月14日(金曜日)>

この日は福田探偵に拉致されて秋葉原に行っていたのですが、帰ってみると念願のシートゴムが届いていました。

[写真:国際小包] [写真:シートゴム]

QuantityItem CodeDescriptionPrice Each Amount
20 3966 Seat Rubber,single w/hooks:All 2CV 0.95 19.0

Transport Shipping and Handling (USPS Int'l Surface) 4.05 4.05


Total

$23.05

同封されていた明細書を見ると合計金額は$23.05ですので、この文章を書いている時点での 為替レートが約110円/$ですので2535.5円となり、シートゴム1個あたりの単価は約127円となりました。

まあ、『時は金なり』で時間が掛かりすぎたのはマイナスポイントですが、この時点では満足の行く価格となりました。


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