<平成14年7月2日(火曜日)>
請求書を手渡してから1ヶ月以上が経過したのですが、入金は無く、支払いに関する連絡も一切入りませんでした。
会社の経理処理には『請求締め日』と『支払い日』が内部規定によって決っていますから、
請求書提出のタイミングによっては支払いに時間が掛かってしまう事もあります。
しかし、つまらない事で度々電話してくる割に、お金の事になるとハッキリしなかった
B氏の態度を考えると不安が増してきました。
そこで『わっからない』を繰り返すB氏では話にならないので、あえて最初に話を持ってきたA氏に電話をかける事にしたのです。
<平成14年8月1日(木曜日)>
A氏に電話をかけた時にメモを取らなかったので、『来週支払う』というのは『再来週』の聞き間違え
か・・・と、思い待つ日々が続きました。
しかし、2週間たっても3週間たっても入金も連絡も無く、気が付けば1ヶ月が経過していました。
もう事態は私1人だけの問題ではなく、会社の経理としても問題となってきました。
電話での口約束が反故になったのは明確ですが、もしかしたら『B氏が請求書を経理に回さなかった』とか、『経理が事務処理を忘れている』
などの可能性も(若干)ありましたから、一応再発行した請求書をC社へ書留で郵送する事にしたのです。
書留であれば送付と受け取りの事実が証拠として残る
ので、知らぬ存ぜぬは通用しないからです。
こうすれば、”普通の人間でなら何らかの連絡をよこすだろう”と踏んでいたのですが、
期待はあっさりと裏切られました。
<平成14年8月22日(木曜日)>
連絡が一切入らないまま、時間だけが経過して行きました。
入金されない事も不思議ですが、それ以上に不思議に思えることがありました。
書留で送った請求書に対して、何の反応も示さない事
です。
たとえ請求書に不満があったとしても、まともな感覚の持ち主ならば、
『見積もりと違う』『高いからまけろ!』『仕事に不備があるからxxするまで払えない』
などと言って来そうなものです。
実質殆どが手間賃なので『資金繰りが厳しいので、少し待ってくれ』と
さらに言われれば待たないわけでもありませんし、
『こんな請求書、身に覚えがないから払えない!』と、文句をつけて”踏み倒す”
事も考えられます。
いずれにしても電話の1本で話し合いが始められるのに
”ぬかに釘”、”馬の耳に念仏”でらちが明きません。
そうかといって”倒産や夜逃げ”をされては元も子もありませんから、
何らかのアクションを起こす必要も出てきました。
実際問題C社に関する情報は名刺の1枚も渡されていなかったのですが、幸いB氏が携帯電話へ
連絡をしてきた履歴が残っていました。
そこで、思い切ってC社オフィスに電話をしてみることにしたのです。
履歴に残っていた番号に電話を入れると、直ぐに女性の声で返事が返ってきました。
『はい、C薬局です。』
名乗った社名が『C社』ではなく、C社の母体である『C薬局』だったのには少々戸惑いましたが、
場所の確認をしたところ、作業をしたオフィスに間違いないことが分りました。
私は「経理担当の人をお願いします。」と、応対にでたG女史と名乗る女性に要求したのですが、
暫くの間をおいて『担当者は席をはずしている』と言われてしまいました。
担当が不在では話にならないので「至急連絡を欲しい」と言ってその時は電話を切りました。
ところがいつまで待っても音沙汰がありません。
午後4時半頃になっても連絡が入らないので再度G女史電話をしてみたのですが、今度は別の女性が電話に出て
「G女史はミーティング中です」
と、応対に出た女性に言われ、連絡が付来ませんでした。
「お金が絡む事なので連絡を待っている」
と、強く連絡を求めたのですが、結局その日も連絡は入りませんでした。
<平成14年8月29日(木曜日)>
1週間たっても何の連絡もないので再度C社へ電話をかける事にしました。
しかし、午前中に2回、午後に2回ほどしたのですが、毎回
『打ち合わせ中』『ミーティング中』『席を外している』
を繰り返すだけでG女子も含め責任者からの連絡も一切入りませんでした。
こうなると私も社長もあきれ返ってしまい、次の手段を考え始めたのです。