00:何故、自作を考えたのか
イントロダクション
ご存知のように2cvの屋根は幌で出来ている。
簡単に巻き上げる事が出来るように薄い綿生地を樹脂でコーティングしただけの物なので
耐用年数の短さは金属製とはで比較にならない。
青空駐車なら5年もすれば雨漏りが始まるようなものだから、大抵は7、8年で交換時期となる。
故にその時期が来れば交換の必要がある。
何を隠そう我家のポンコツもとっくの昔に耐用年数が過ぎ、リアウインドウの下には
盛大に錆が発生してグズグズになっている有様。
まさしく、一刻も早く交換をしないといけない状態に陥っている。
幸いにして2cvの幌は内外のパーツショップから取り寄せが利くし、交換作業も
比較的簡単らしい。
よって手っ取り早く幌を注文して交換してしまえば済む話なのだが、諸々の理由により
注文には至っていない。
『2cvの幌なら自分で作り直せるのでは?』という妄想が膨らんで止まらなくなったからだ。
正直に言うと、この妄想を抱いたのは昨日今日の話ではない。
確認出来るところで言うとインターネットで幌生地の検索をしたのは3年以上前(2003年5月)に
遡るし、2cvの幌の寿命の事は購入当初から知っていたので、その頃から漠然とした思いは持っていたと
思う。
妄想の種
では妄想の切欠というかタネとなったものを上げてみると・・・
- 1.価格の問題
- 2cvの幌は消耗部品の中では高価な部類に入る。
国内のショップでは5万円以上するので海外のショップを調べてみた3万円くらいで
収まるものの、船便と航空便とでは送料が大幅に変わってくる。
「DIYでやれば安く仕上がるのでは?」と考えるのが人情だと思いませんか?
- 2.幌の色の問題
- 2cvの最もベーシックな幌の色は黒だが、グレーやオレンジなどのカラーバリエーションが存在する。
しかし、どういう訳かそれらは『チャールストン』などの”バタンコ付き用”で我家の『スペシャル』
にはそのまま付かないのだ。
まあ、スペシャル用も3ヶ月くらい待てば制作してもらえるらしいし、バタンコをつける
という手法もあるが、いずれも手っ取り早いとは言えない。
その点、幌の自作が出来たならギンガムチェック、迷彩柄、アニマルプリントだろうと選び放題だ。
(↑ 本当はそんなに単純でもないが・・・ ↑)
- 3.知的(?)好奇心
- インターネットを検索すると『2cvの幌を交換しました』とか『補修をしました』言う話に
ヒットはある。
しかし、今のところ『DIYで作り変えました』という話には行き当たっていない。
こんなに簡単(?)な構造なのにDIYに挑む人が少ない理由を知る為には自分で試すしかない。
ある意味『人柱』になる覚悟だ。
細かいものは他にもあるが、結局のところ『楽しみは自分で見つける』と言う事に尽きる。
それに、インターネットにしても何にしても、調べたり考えているだけならお金は掛からないのだから・・・
(2006.08.03)
(2006.08.04 一部加筆)
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