一寸したきっかけ

それは去年(1997年)10月の末の日曜日でした。

緒用を終え、家族で入ったファミリーレストランの向かい側にダイハツの販売店がありました。
母と妹が「あの車、ちょっとかわいいね・・・」などと話してるので、暇つぶしに ムーブをひやかしに行く事になりました。
(↑振る舞われている”おでん”につられたと言う話も・・・)

しかし、いざ試乗してみるとステアリングの軽さやエンジントルクの出方など、 普段シトロエンBXに乗っているせいか「個性」を感じません。

10年前に乗っていた同社のアトレイと比較すれば、別物といえるほど良い車なのですが 「軽自動車である意義や正義」を感じませんでした。 (まあ、ほとんど全ての軽自動車にいえる事ですが・・・・)

そして、一番気になったのが取得に要する金額でした。軽自動車といえども 「一寸(ちょっと)気の利いた仕様」の車種を選ぶと、たちまち諸経費は100万円を 大きく超えてしまうのです。

たしかに100うん十万円という金額が不当に高いとは思いませんが、 「新品の保証書付き商品への対価」という域を出ない・・・・と言うのが 正直な気持ちでした。

生返事をしつつ見積書をもらってダイハツを出たのですが、頭の中がモヤモヤして スッキリしない気分でした。

「無個性」「新車」「100万円以上」
などの単語が頭の中を駆け回っていたのです。

家路を歩く間、ひたすらそれらを反芻していると、それらは次第に
「個性的」「中古車」「100万円以下」
と変化していきました。

そして、私の足は江戸川区小岩にある、某ショップへと向いたのでした。

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