悪夢の1ヶ月(2)

− 原因究明作戦(1) −

<平成12年1月30日(日曜日)>

セルを回すとエンジンは掛かるが、アイドリングしない・・・
この状況を素人ながらに考えると『電気系』では無く『燃料系』ではない事が想像できました。
しかし、 キャブレターでは無さそうですから 他の原因を考えてみると『ある可能性』が思いつきました。

<仮説>
『もしかしたら燃料ポンプに寿命が来て燃料が上手く供給されないのではないのか?』

実はこの件の半月前ですが、私のポンコツ車は再三 『サボり癖』 によって止まってしまうのでCMLへの件で質問してみた時、原因の一つとして『燃料ポンプの不良』 が指摘されていたのです。

キャブレターからの要求に対しての供給能力が少なくなった為に、丁度エンジンブレーキのように エンジンの回転を抑制してしまっているのではないかと考えてみたのです。

私は仮説を検証する為に、思いきって機械式燃料ポンプを取り外してみたのです。
すると何事も無くエンジンはアイドリングするではないですか!
さらに比較検証する為に燃料ポンプと配管を元に戻してみると、 エンジンはアイドリングしてはくれませんでした。

この時点で私は
『原因は燃料ポンプにあり!』
との結論に達し、燃料ポンプを交換する決心がついたのでした。
(車検の直後でお金がないというのに・・・)


<平成12年1月31日(月曜日)>

私は原因がハッキリしたので早速燃料ポンプを探す事にしました。
(↑この日は当然平日でしたが、自営業の強みと言うやつです・・・)

なるべく安く部品を調達する為に、まずは中古部品(ジャンク?)屋をあたる事にしました。
幸いにして比較的近所に自動車部品屋があって、オルタネータなどを買った事があるからです。

しかし、現実は非情な物で3件ほど部品屋を回りましたが、 探していた『軽自動車用燃料ポンプ』はおろか『軽自動車の部品全般』が この地域には

『需要が無い』
との理由で流通していないのです。


結局、中古での入手は諦めざるをえず、最寄の三菱自動車のディーラーへ行く事にしました。

しかし、当然の事ながら私のような『変な客』への応対は厳しい物があり、こちらの欲しい物を 分かってもらうまで5分ほどの時間を要しました。

『あの〜550cc時代の軽自動車用の燃料ポンプが欲しいんですが。』(私)
『燃料ポンプと言いましても沢山種類がありますし、何に使うんですか?』(営業マン)
『斯く斯く云々・・・で燃料ポンプが壊れまして。』(私)
『そう言われましても形式などを確認しないと探しようが無いのですが・・・』(営業マン)
『車種は全然関係ないですけど』(私)
『そう言われましても、交換された方に確認をしてみた方が良いのではないですか』(営業マン)
『だから車種は関係ないんだってば!』(私)

なにしろ私は素人なので営業さんとの会話は噛み合わずに平行線を続けてしまいましたが、 頭に来て帰るのもシャクだったので根気強く説明を続けました。
すると営業さんの方でも話が見えてきたらしく
『つまり、燃料タンクに入っているタイプ(インタンク式)でない外付けの電磁ポンプの事ですね。』(営業マン)
と、快く適合するポンプを探してくれたのです。

幸いにして直ぐに型式も判明し、入手が可能だと言う事で発注して家路に着いたのでした。

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